フランスハーブ農家に流れ着く前のおはなしを。

フランスハーブ農家に流れ着く前のおはなしを。

《La forêt de Huelgoat》
多くのケルト伝説の発祥の地Huelgoatの森は誰がどうやって作り出したのか私達の想像をふくらませる。そのあたりにとてつもなく大きな岩がゴロンとあり、さらにそれらは奇妙なバランスで重なり合っていて、人のなし得ない大きな力を体感でき圧倒される。昔から人々を惹きつけてきたこの森は数々の神話、伝説、物語のインスピレーションを与えてきた。
ここはHuelgoatの妖精の領域。

日本で生まれ育った私が遠く離れたフランスのブルターニュのこの森を知っているはずはないんだけど、なぜ知っていると感じたのか。
私の育った所には伊勢神宮があり、そこはHuelgoatの森のような場所ではなく人によって作られ守られている場所なんだけど、やはり何か人じゃない何か大きな力を感じさせられる。Huelgoatに妖精がいるように伊勢にも何かある。
そのような共通した感覚が私の時空を駆け巡ったからか、色んな記憶や感覚を再び旅することができた。

Huelgoatの妖精のおかげで自分が大切にしたいことは何か求めるものは何か腹落ちしたことで「ハーブ仕事をしているNicoと出会ったのも、その時期も、すべてが奇跡のようなタイミングだったけどこれは必然なんだな。」「Huelgoatの岩ができた過程のように、ただ私が存在し、来る流れにまかせ姿を変えた先には岩が魅せるような何かができているかも知れないな。たぶん今はそれがハーブ、植物と暮らしていくことなんだろう。」

私がハーブ農家をやっている理合い、Huelgoatの妖精から受け取ったおくりもの。

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